総長は、甘くて危険な吸血鬼
胡桃の血、吸わせて
『お風呂めちゃめちゃ広かったな…久しぶりに大浴場行った気分』
お風呂から上がってドライヤーで髪を乾かした後
ロビーに出たけど、
部屋はしんと静まり返っていて誰もいなかった
多分、それぞれ個室で過ごしているっぽい
私も自分の部屋に戻ろ…
そう思ってロビーのソファーの横を
通り過ぎようとしたけど、
机の上で何かが光った気がして
一瞬立ち止まる
灯りに反射して光っていたのは、机に置いてあった一冊の本の表紙の文字で
“White Lillyメンバー表”
と記載されていた。
『“White Lilly”って、今朝女の子たちが言ってたやつ…?』
思わず私は手前のソファーに腰をかけると、
その本を手に取ってページをめくってみる