総長は、甘くて危険な吸血鬼
「悪いけど、胡桃の血しか吸う気ないから」
『え』
スタスタと歩いてきた赤羽くんに
肩を掴まれてグイッと引き寄せられた
まさかここでそんな宣言するなんて思ってもなかった私は、思わずバッと赤羽くんの方を見る。
「え……でも赤羽くん、吸血はしないって言ってたよね?」
「なんで転校生が?」
あ、これもう友達できないやつだ…
と悟った私
既に怖いです。女子の目が。
てか、赤羽くんに対してそんなキャッキャしてる子達の気持ちが全くわからない。
確かに顔は良いけど性格終わってない?
これのどこが良いの?
「気が変わった」
「なにそれ、…なんでその転校生なの」
____キーンコーンカーンコーン
ここで丁度チャイムが鳴って私に睨んだ目を向けていた女子達何秒か黙った後、静かに自分の席に戻って行った。
『ねえ、ちょっとどういうつもり__』