総長は、甘くて危険な吸血鬼
「………へぇ、胡桃ちゃんってやっぱり面白いね。」
『面白い…?』
その言葉の意味はよく分からなかったけど
栗栖くんが体を起こしたのでひとまず胸を撫で下ろす
「ははっ、俺にあんな間近で迫られても態度を変えなかった子は初めてだよ。………手に入れたくなる」
『…!!』
ホッとしたのもつかの間
両腕を掴まれて、
ギシ…、とベットに押し付けられた
『ちょっ栗栖く__』
「その呼び方も禁止。天音って呼んでよ」
『…………天、音くん?』
「……やば、想像以上かも」
やば、はこっちのセリフなんですけど。
いくら相手が吸血鬼で血が目当てだとしてもそんなまじまじと見つめられると流石に平常心が崩れそうになる。
生徒会メンバーってみんな顔が整ってたから、吸血鬼って生まれつきそういう部分にも恵まれてるんだろうな。