総長は、甘くて危険な吸血鬼
「………じゃあ何で、何であんたなの!」
「Whitelilyの方々は雲の上の存在のような人達、転校生の貴方が気軽に話しかけていい相手じゃないから。」
「吸血鬼という貴重な存在で、勉学運動顔面何もかも完璧な彼らの近くに貴方がいるのマジ無理なんだけど」
そんな事言われても…
別に、話しかけたくて話してる訳じゃないし
むしろ静かに普通の生活したかったから関わるつもりなんて無かったのに。寮と座席のせいで関わりたくなくても強制的に関わってしまう
「赤羽くんなんて今まで誰の血も吸わなかった、これからも吸うつもりはないってそう言ってたのに」
「女嫌いで吸血をしないあの赤羽くんが血を吸う女の子がいる、ってもう学校中で噂になってんの、それぐらいあの人達は影響力が強いってこと分かる?」
『…貴方達はWhitelilyの人達の事が好きなの?』
なんか、吸血鬼の彼らと似た物を感じて思わず口に出た質問
「は?見れば分かるでしょ。ここにいる全員彼らのファン。だからイラついてるの」
『赤羽くん達が…吸血鬼だから?』
「当たり前でしょ。吸血鬼でもなければあんなに良い男そうそう居ないわよ」
…吸血鬼の彼らが、血を見るように
人間の彼女達は、吸血鬼を見てる。