総長は、甘くて危険な吸血鬼

「とにかく！！もう彼らと関わらないでくんない？1人だけ特別扱いとか許せないから」



関わらないでと言われても…。

そもそも何でこの子達にそんな事言われなきゃいけないの…？

だって私何もしてないじゃん


きっと、これが少女漫画の世界なら
イケメンの王子様が助けに来てくれるんだろうな

でも現実はそう都合良くなんかない

だって私、主人公みたいにおしとやかで優しい性格なんかじゃないし、助けてくれるヒーローだっていない。



『………。』


「またシカト…？あー、ほんとにムカつく。ちょっとそれ貸して」



そう言って目の前にいた女子は
隣にいた女子からモップを受け取った


そして、鋭い目つきで私を見ながら
そのモップを頭上に掲げる



「シカトしてんじゃねぇよ！」



そして私に向かってそのモップを振りかざした