総長は、甘くて危険な吸血鬼
なんとなく寮まで逃げてきちゃったけど
そういえば同じ部屋だった。
ということに今気づいた私
後ろを確認しながら来たから赤羽くんは追いかけて来てないと思ってたのに、少し経ってから寮の扉が開いた。
「ちょっと、何で逃げんの」
『赤羽くん!?』
「ていうか同じ部屋なんだからここに逃げても意味ないし」
なんで赤羽くん、
わざわざ私を追いかけて来たんだろう
やっぱ何か気に触ること言っちゃったかな…?
『へ…?』
私があたふたしていると正面からギュッと、
赤羽くんに抱きしめられた。
え……?
これは、…?
「ごめん。」
そのまま赤羽くんはそう言った
抱きしめられているから顔は見えないけど、なんだかさっきまでの赤羽くんと雰囲気が違う。
『………え、っと…何が?』