総長は、甘くて危険な吸血鬼
『……あっ、もしかしてさっき天音くんに__』
傷が見えたのかな?
やっぱり血、吸われてたんだ
「“天 音 く ん”???」
『な、なんでそんなに怒ってるの…?』
何故だか不機嫌オーラ全開の赤羽くん、
頭を抱えてそっぽを向いた
「…アイツにキスマークつけられるとか、警戒心薄すぎない?」
『えっ?!キ、え!?』
え、天音くん私の血吸ったんじゃないの?!
だからあの時“今回はこれで見逃してあげる”って…
そう思うとかぁっと顔が熱くなる
「あー、ホント油断も隙もない。…決めた、やっぱお前、俺のものになってよ」
どうしてそうなる
『…え、嫌ですけど』
「拒否権ないから」