総長は、甘くて危険な吸血鬼
「死にたくねぇなら今すぐ失せろ、殺すぞ」
背中からでもわかる殺気
これが…Whitelily総長の赤羽叶兎。
「…………ちっ。行くぞ、お前ら」
その圧に押し負けて、襲ってきた男はその場から去っていった。
「胡桃っ、怪我してない?」
くるっと私の方に向きを変えた叶兎くん
さっきまでの殺気は全くなくて、まるで違う人と喋っているみたい
『うん、大丈夫…。叶兎くんありがとう…』
「良かった…ていうか何で胡桃がここにいるんだよ」
『瑠奈ちゃんと心音ちゃんが教室にいなかったからもしかしてと思ってつい…』
そう答えると叶兎くんはため息をついた
「バカなの?」
『ば、バカって…』