総長は、甘くて危険な吸血鬼
「おい、秋斗!」
《っ…とにかくその子を守れ!また連絡する》
_______ブチッ
慌ただしく通話が切れた。
多分、敵組織から逃げてる途中とかだろう。秋斗は情報を掴むのが上手い代わりに危険な任務が多い。けどまぁ、あいつは足が早いから捕まることはないと思うけど。
『あの…私、どうすれば…』
さっきまで黙ったままだった胡桃が
不安そうな表情で俺を見た
知らない人に知らないうちに狙われてるなんて知ったら不安になるのは当たり前、だから…
「胡桃の事は、俺達が守る」
胡桃がこの学園の生徒だからっていう理由だけじゃない、俺が、胡桃を守りたいから。
『でも迷惑じゃ…』
「みんなも、それでいいよね?」
凪達の方へ視線を投げると、全員意見は一致しているようだった
「あぁ、相手がBSな以上、放っておく訳にもいかないしな」