総長は、甘くて危険な吸血鬼
『別に普通の家系だと思いますけど…どうしてですか?』
「そっか、じゃあただの気のせいかも!今の話忘れて。あと同級生なんだから敬語じゃなくていいよ」
いや、なんか、月城くんからすごくオーラを感じるからつい敬語使っちゃうというか何というか…
「呼び方も春流でいいから」
え、初対面でいきなり下の名前呼び
この人、絶対モテるタイプだな…
つまりは
「月城くんおはよ〜!…誰?その子」
女子からの視線が、痛い。
教室に入る時春流くんと一緒に入ったせいか、ものすごく視線を感じる
しかも席まで荷物も持ってくれてて、ありがたいけど余計に視線が…
友達1人もいないこの状況で女子に嫌われるのはとてもまずいので、モテそうな人とはほどほどな距離感で関わろうと決めた。というか、面倒事は嫌なのでできれば関わりたくない…
「隣の席だから、よろしくね」
あ、関わらないの無理かも
そんな偶然席が隣とかいう少女漫画みたいなことある?
『うん、ありがとう』
春流くんに案内されて自分の席に座る