総長は、甘くて危険な吸血鬼


「俺はお前を守る、お前は俺に血を分ける。これならどう?」

『え?』

「自分を守ってもらう事に対してみんなに迷惑かけるんじゃって思ってるでしょ?迷惑だなんて1ミリも思ってないけど、これならお互いwin-winになるかなって」


女を避けて生きてきたから恋なんかしたことがない

だからこの胡桃に対しての感情が恋なのかはまだよく分からない

でも、胡桃といる時は自然な自分でいられるし

心が惹かれてるのは事実だ。


……何よりあの時、
思わずキスしてしまった


きっともう俺はとっくに…ーーー



『良いよ、そういう事なら…』



俺は胡桃を必要としてるし
胡桃は俺たちを必要としてる

今はこんな関係でもいい。

今はまだ…




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