総長は、甘くて危険な吸血鬼


「あー!胡桃やっと戻ってきた!一体どこ行ってたの?」

『あはは、ちょっと色々…』


転校早々、授業をサボってしまった…


生徒会寮で叶兎くんと話してたらいつに間に合にか寝ちゃってて、気づいたらもう3限目の時間

急いで教室に戻ると心音ちゃんと瑠奈ちゃんが待っててくれていた


「はい、体育着。次体育だから早く行くよ?」

『うん!待っててくれてありがとう』


瑠奈ちゃんが私の体育着を取ってほいっと投げて渡してくれた

私は運動は得意な方だから、体育は割と好きな授業だ。聞いた話によるとこの時期はバスケの授業らしいからちょっと楽しみ。


『いつもどんな感じで体育やってるの?』

「んー?どんな感じで…基本的に自由かな!」


着替えを終わらせて体育館に来たけど、
整列するでもなく各々散らばって雑談している

心音ちゃんは普通の顔で自由かな!とか言ってるけど体育自由って割と最高じゃ…?


『自由?!』

「うん。生徒の主体性に任せる的な。競技は指定されてるけどね!今日はバスケで2つあるコートは交代制で、あとは自由なの」

< 83 / 259 >

この作品をシェア

pagetop