総長は、甘くて危険な吸血鬼
「いやぁ、さすがだわ…やっぱ手強い」
「胡桃もまさかあんなに運動神経あったとはな」
天音くんと桐葉くんもこちらに駆け寄ってきてそう言った
「あ、そうだ。今日の夜空いてる?」
『夜?特に予定は無いけど…』
「見せたいものがあるから、19時に裏門に来て欲しい」
見せたいもの…なんだろう?
「おい叶兎、まさかアジトに連れてく気じゃないだろうな」
その会話を聞いていた桐葉くんが間に入ってそう言った
「連れてく、BSとの事もあるし他の奴らも胡桃の事を知っておいて損は無い」
「賛成はしないけど…叶兎がそうしたいならまぁ…」
アジト…??
いわゆるなんか倉庫とかに組織団体が集まってるああいうやつ…?
「…っ!」
いきなり叶兎くんが私の目の前に横から飛び出してきたかと思えば、叶兎くんの右手が勢いよく飛んできたバスケットボールをキャッチしていた
え……?
「……誰?今ボール投げた奴」