私を、甘えさせてください
『近いうちに、必ず連絡します』
その言葉通り、2日後に連絡があった。
直接本人からではなく、アシスタントからだ。
18時に迎えも来るという。
用意周到だ。安易に断れないように・・だろう。
食事も、てっきり和食かフレンチあたりだと考えていたけれど、トルコ料理というのが意外だった。
さて、どうしようか・・。
曖昧に断っても、応じるまで連絡してくるはずだ。
だとすれば、空川 和真に直接会って断る?
彼には・・いつ、何と言おうか。
グルグルと考えているところに、デスクの電話が鳴った。
「はい、永田です」
「こんにちは、空川です。アシスタントから連絡があったかと思いますが・・」
「はい。少し前に」
「良かった。じゃあ夕方、お待ちしています」
「あ・・」
電話が切れた。
この人・・。
私の都合とか、どうでもいいんだろうか。
来て当たり前、というところか。
「課長?」
受話器を持ってため息をついている私に、サインを貰いに来た相澤さんが不思議な顔をする。
「あ、うん、何でもない。頼まれてた承認のサインだよね」
「はい」
書類を受け取りつつ、そういえば・・と相澤さんが思い出したように言った。
「課長、もしかして、JHコンサルのシニアパートナーに言い寄られてるんですか?」
「え? 言い寄られてる?」
「だって何日か前もご指名で会いに来て、いまも電話が・・。友人から聞きましたけど、狙ったら必ず落とすって」
「・・誰か、狙われてるの?」
「本部長、お疲れさまです!」
突然、彼が現れた。
その言葉通り、2日後に連絡があった。
直接本人からではなく、アシスタントからだ。
18時に迎えも来るという。
用意周到だ。安易に断れないように・・だろう。
食事も、てっきり和食かフレンチあたりだと考えていたけれど、トルコ料理というのが意外だった。
さて、どうしようか・・。
曖昧に断っても、応じるまで連絡してくるはずだ。
だとすれば、空川 和真に直接会って断る?
彼には・・いつ、何と言おうか。
グルグルと考えているところに、デスクの電話が鳴った。
「はい、永田です」
「こんにちは、空川です。アシスタントから連絡があったかと思いますが・・」
「はい。少し前に」
「良かった。じゃあ夕方、お待ちしています」
「あ・・」
電話が切れた。
この人・・。
私の都合とか、どうでもいいんだろうか。
来て当たり前、というところか。
「課長?」
受話器を持ってため息をついている私に、サインを貰いに来た相澤さんが不思議な顔をする。
「あ、うん、何でもない。頼まれてた承認のサインだよね」
「はい」
書類を受け取りつつ、そういえば・・と相澤さんが思い出したように言った。
「課長、もしかして、JHコンサルのシニアパートナーに言い寄られてるんですか?」
「え? 言い寄られてる?」
「だって何日か前もご指名で会いに来て、いまも電話が・・。友人から聞きましたけど、狙ったら必ず落とすって」
「・・誰か、狙われてるの?」
「本部長、お疲れさまです!」
突然、彼が現れた。