キミの愛情120%
大嫌いな男との、1日限りのクリスマス。
なのに、なんでこんなにドキドキしてんだろ。
「そんな必死にチェックしなくてもかわいーよ」
そんな声とともに、背後に誰かが立ったのがショーウィンドウに映る人影でわかった。
驚いて振り返ると、すぐ後ろで先輩がニコッと笑ってリナを見下ろしていた。
「せっ、せっ、せんぱい!」
「里菜ちゃん早いね~。まだ集合20分前だよ」
「せ、先輩こそ……」
「俺はいつもこんくらい。待つの好きなんだよね」
「そおですか……。てか近いんで離れてもらえます……?」
「え、いきなり冷たくない?」
先輩が2歩ほどリナから離れる。
あ、私服超かっこいい。コート似合う……。てかスタイル良……。目の保養……。