キミの愛情120%
「こんなに俺のこと考えてくれたプレゼント、もらったことない。作るよ、アルバム……。27枚撮って、里菜ちゃんに現像してもらう。そんで一緒にアルバム作ってくれる?」
「……はい。リナで、よければ」
「あはは、すげー楽しみ! ありがとう」
後ろに見えるイルミネーションに負けないくらい、先輩が満天の笑顔で笑う。
その景色があんまり綺麗で、素敵で、一生忘れられないだろうなと思った。
「このあとどうしよっか?」
「……駅の方向に歩きながら、イルミネーション見ましょうよ」
「いいね」
まぶしい光に包まれるような道を歩きながら、お城や動物など色んな形のイルミネーションを見つめる。
……あ。シンデレラのかぼちゃの馬車……。
―――カシャ。
ふいに後ろの方でカメラのシャッター音が聞こえて、振り返る。
先輩がフィルムカメラを手にリナを見ていた。
いつのまに後ろに……。