キミの愛情120%


「わ、私は……。パンケーキ食べたり……映画観たり……した、かなあ?」

「うんうん。王道だねえ。いいねえ」

「プレゼントは何もらったの?」

「……これ」

チョコちゃんが尋ねると、マルがおもむろにカバンから可愛らしいタンブラーを取り出した。プリントされたハリネズミがなんかマルっぽくて、思わず口角があがる。さすが汐見先輩チョイス。


「えー可愛い~。普段使いできていいね」

「うん。……なんか、先輩にもらったものが少しずつ増えてくのが嬉しい」


乙女の顔をして微笑むマルを見て、本当に可愛くなったなあ、と思った。

もとから我が道を行く最強女だったけど、さらに恋をしたことで磨きがかかった気がする。


「確か、カバンにつけてるそれも汐見先輩とおそろいだったわよね」


チョコちゃんがマルのカバンについているストラップを指して言う。淡いイエローのテディベアのマスコットストラップ。確か汐見先輩が持ってるのはブルーの色違いだっけ。

「うん。これは付き合ってから最初のデートで買ったやつ」

「ふぅ~~~ん」

「……里菜、そのニヤニヤ顔ヤメテ」

「んふふ。はいはい、ごちそー様っ。そんでチョコちゃんは~? 彼氏さん、元気そうだった?」

「いや。クリスマス当日に風邪で寝込んだわ」

「「ええ~!!」」


まさかの体調不良!!

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