キミの愛情120%
「大丈夫だったの?」
「まあ……一日で治ったから」
「……それってえ、チョコちゃんが看病してあげた感じ~?」
訊くと、チョコちゃんが目をそらしながら「……まあ」と短く答えた。赤面!レア!!
「や~~~ん! なにそれ美味しい~!」
「うるさいわよ……。はいあたしの話終わり。プレゼントについてもノーコメント。以上」
「え~~~」
「あはは。チョコちゃんにしてはしゃべってくれた方でしょ」
「ほら、最後はアンタでしょ。聞いてあげるから存分に話しなさいよ」
どきーん。
ちょうどそのとき電車が来て、乗り込みながらぼそぼそしゃべった。
「リナはあ……えっとぉ、まあ、ほどほど楽しかったかな~みたいな……?」
「めちゃくちゃ楽しかったんだね」
「安心したわ」
「かっ、勝手に翻訳しないでよお!」
でもめちゃくちゃ楽しかったのは事実だ。認めたくないけど。ほんとに。
先輩とはクリスマス以来会っていない。
だけど、一回だけメッセージアプリに連絡はきた。
『聞いて』
『なんですかいきなり』
『今日2枚も写真撮った』
『え、ハイペースですね』
『最近の楽しみだから』
ふ~~~~ん。
先輩の楽しみになってんのか。リナのプレゼント。
ふーん。まあ、贈った身としては? 悪い気は? しませんけどぉ。