キミの愛情120%
「じゃあ、俺と一緒に過ごす?クリスマス」
……は?
一点の曇りなき笑顔で言い放った男に、握りしめた拳が震えた。
なんの冗談ですか、それ。
「……あははー。先輩、どうせ女の子たちと過ごすんでしょ?ハーレムへのお誘いですかあ?」
「……え? いやいや、そうじゃなくて……」
「ーー彼氏作るんで!!」
思わず叫んだリナに、先輩が面食らった顔で口を閉じた。
……ああもう、ほんとムカつく!
「リナ、クリスマスまでに彼氏作ります。先輩なんかより100倍誠実で、素敵な彼氏ですから!!」
『死ね』事件以来の先輩の呆気にとられた顔を見ながら、決意した。
絶対絶対、彼氏作る。
この人よりカッコよくて、誠実で、素敵な彼氏作ってやるんだからーー!!