キミの愛情120%


「先輩には、わかりますか? 好きすぎて、大事すぎて、怖い気持ち。この人達がいるから生きていけるんだって、依存して、勝手に自分の人生の支えにして。相手はそんなつもり、全く無いのに」


リナのこの気持ちは、恋愛感情じゃない。相手に同じだけの想いを持ってほしいわけじゃない。

だけど、ただの友情というにはあまりに重くて。


「マルとチョコちゃんは、リナといても苦じゃないから一緒にいてくれるんです。気軽で、気楽で、自由だから、自分たちの意思で手を伸ばしあって、一緒にいられるんです」


何にも縛られず、一人ひとりが自立しているから、お互いに手を伸ばしあって一緒にいられる。リナはふたりとそんな関係になりたい。

たとえ見せかけでもいいから、そんな関係でいたいんだよ。


「リナがこんなに依存してるって知ったら、二人はきっと重荷に感じちゃう。優しいからリナと一緒にいてくれるけど、心の中でめんどくさいって思われるかも。そんなの考えただけで嫌だ。しんじゃいたい」


自分だって、バカみたいな悩みだって思う。わかってるけど仕方ないじゃん。


誰かを好きな気持ちって、そういうものでしょ?



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