キミの愛情120%
「……もしかしたら、受け止めてくれるかもしれないじゃん。里菜ちゃんの、その気持ち」
その言葉に、頭の奥がカッと熱くなった。
なんでよりによって先輩が、それを言うの?
「だったら先輩がリナのいちばんになってよ!」
叫んだ瞬間、確かに先輩の目の色が変わったのがわかった。
昨日の夜に見た、絡みつくみたいなチョコレートの瞳。
先輩はそれを誤魔化すみたいに目を伏せて、苦笑して見せた。
「何言ってんの……。里菜ちゃんは、俺のことなんか好きにならないでしょ」
「うるっさい。もうそのノリ飽きた」
「………飽きたって、」
「付き合ってらんないって言ってんの!」
こんなのただの八つ当たりだってわかってた。でも止められなかった。
この重たい感情の行き場がほしくて、気づけば想いのままに叫んでいた。
なんでリナばっかりこんなに振り回されなきゃいけないの。我慢しなきゃいけないの。
こんな茶番、いい加減うんざりだ。