キミの愛情120%
「……大丈夫なの?」
チョコちゃんが眉根を寄せてリナを見てくる。
彼女は覚えているのだ。リナが亮平さんと別れたときのこと。そもそも、別れるようにアドバイスしてくれたのはチョコちゃんだった。
「大丈夫だよ~。リナも大人になったもん」
「…………」
「あー、なんか思い出したかも。ていうか、なんで会う気になったの? ……松原先輩は?」
松原先輩を全面的に信頼しているマルは、どうしてもリナに先輩とくっついてほしいらしい。ごめんマル、期待に応えられなくて。
「……別に、深い意味はないよお。ただちょっと、確かめたいことがあって」
マルとチョコちゃんがいぶかしげに顔を見合わせる。
それには何も言わず、亮平さんに『今日会えませんか?』とメッセージを送る。『いいよ』という返事がすぐに来た。
「……確かめたいこと、ねえ……」
チョコちゃんが頬杖をついてリナを見つめていたけど、それ以上は何も言わず、やがて他の話題へ流れていった。