キミの愛情120%
「里菜ちゃんももう高校生かー。時間が経つのは早いねえ」
「おじさんぶっちゃって……。言っても2年ですよ。そんなに経ってないし」
「えー? 2年はデカいよ。里菜ちゃんはますます可愛くなったし、大人のお姉さんになったよね」
至近距離でそんなことを言って微笑まれて、不覚にもドキリとした。イケメンに弱い自分がつらい。
「りょ、亮平さんはあいかわらず、お世辞がうまいですねっ」
「はは。ホントのことなんだけどなあ」
……こういうところは、ほんとあの人と似てるよね。
スマートで格好良くて、甘い言葉をくれて、会いたいときに会ってくれる。
リナはそういう人が好き。我ながら好みのタイプがはっきりしてる。
そして、当たり前だけどそういう人はあの人以外にもいる。こうやってちゃんと、リナの周りに。
「……亮平さんは、今もあの公園に行ってるんですか?」
「いや、もう行ってないよ。里菜ちゃんが来なくなってしばらくして、自然と解散していったかな。トモヤとかリュウとは今もたまに会うけど」
亮平さんに会っていた当時、他にも周りに数人の男女の大学生がいて、リナはその中に交ぜてもらっていた。