キミの愛情120%
「せ、んぱい」
目を合わせたまま、そらせない。
悪魔に心奪われたみたいに、心臓がどきどきして、動けなかった。
彼の手が伸びて、愛おしげにリナの髪を撫でるのを、ただただ見ていた。
そのまま頭を引き寄せられて、先輩の顔が近づいて。
「――ん」
あのときと違う、息がくるしいほど深いキス。
信じられないほど甘くて、何も考えられなくなりそうで、慌てて唇を離した。
「……っせ、先輩……っ?」
意味がわからないんですけど。な、殴ったらいい? 殴ったら正気に戻る?
混乱するリナなんかお構いなしに、先輩が頬にキスを落とす。