キミの愛情120%
┗だから、言えない
「昨日は心配かけてほんっとーにごめんね!」
翌朝。駅のホームで、2人に昨日のことを謝った。
「ううん。何事もなくてよかったよー」
「あたしも心配しすぎたわ。松原先輩まで呼んじゃって悪かったわね」
チョコちゃんの言葉に、思わずドキッとして一瞬固まってしまった。
「あ……ううん! 心配してくれてほんとありがとねえ。チョコちゃんからの鬼電、実は今でも通話履歴見返しちゃうくらい嬉しくって……」
スマホを見ながらニヤニヤしていると、2人がずいっと顔を近づけてきた。
「な、何!?」
「あのあと、松原先輩となんかあったんでしょ」
「むしろなんもないわけないよねー。ヤキモチやかれた? やかれた??」
マルが期待に満ちた眼差しで見つめてくる。そのときちょうど電車がやってきて、乗り込みながらため息をついた。
やきもち、ね……。
「………そんな可愛いもんじゃないよ。あれは」
リナのつぶやきに、2人が顔を見合わせる。
電車の中で、昨日先輩と会ってからの出来事を2人にぽつぽつと話した。