キミの愛情120%



「すみませんけど、今日は放課後に委員会があるんでムリです」



冷たくて硬い自分の声色に驚いた。

それ以上に先輩は驚いた顔で、呆然としていた。



「え……あ、里菜ちゃん」


そのまま先輩に背を向けて、校舎の方へ入っていく。遅れて、後ろから声が聞こえた。


「待ってるから。終わったら連絡して」



……待たなくていいよ。


先輩のくせに。

リナだけのものには、なってくれないくせに。






< 220 / 274 >

この作品をシェア

pagetop