キミの愛情120%
「あ、あの……。松原先輩は、別にリナのこと好きなわけじゃないと思うんです。リナの『特別になりたい』とは言われましたけど、好きとは言われてないんですよ!」
そうだ、だって今朝もあんなに女の子に囲まれてたし。
リナの気持ちを知ってるくせに、先輩が好きって言えば両思いなのに、好きって言わない。
ただリナの気持ちを求めてくるだけなんだよ。リナからの恋愛感情を取り立ててくるだけのヤクザ。恋愛ヤクザ。
サオリさんはぽかんとした顔でリナを見つめた。何言ってんだこいつみたいな目で。「……え、それってえ」。
「つまり、好きってことでしょ?」
「違うんですよー!」
くそう、説明が難しい。ここまで色々回り道してるせいで状況がややこしすぎる。