キミの愛情120%



「……な、なんで笑うの」

「ううん。たまんないね、この感情。くせになりそう」



先輩が照れたように笑って、それからリナの耳元にひとつキスを落とす。

触れた唇は少し震えていて、ほんのわずかに涙の音が聞こえた。



「俺を里菜ちゃんの彼氏にしてよ」



腹が立つほど最低で、女の子を幸せにする天才。

世界一好きで、大嫌いな男が、リナの“いちばん”になった。







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