キミの愛情120%
「…………」
「……でも、諒って、ああでしょ。不安になることとか、つらいこととか出てくると思うけど……何かあったら言ってね。私とか、あとサオリとか……ふたりのこと応援してるから」
「……はい。ありがとうございます」
「また2年の女子には言っとくね。諒、彼女できたから、そこんとこ気遣ってねって。嫌なことあったらちゃんと諒に言うんだよ」
スズカさんはそう言うと、「ユミ~、そろそろ戻ろ」とユミさんに声をかけた。リナに「またね」と言って、ユミさんのところへ歩いていく。
ユミさんはハッとした顔で「つい長居しちゃった、ごめんね!」とリナに謝った。
「じゃあね~、諒と彼女ちゃん! 諒、さっき言ってた漫画、また渡しに行くね~」
「おー。……あ、また俺からも直接言うけど、彼女以外とは二人で遊ばないってみんなに言っといて」
「オッケー! 彼女ちゃん大事にしろよ~」
ユミさんとスズカさんが足早に去っていく。
先輩はリナの方に視線を戻すと、リナの表情を見てわかりやすく焦った顔になった。