キミの愛情120%
「や、俺も、里菜ちゃんに好きでい続けてもらいたいとは思ってるよ。絶対裏切らないし、傷つけるようなことはしたくないって心の底から思ってる」
「うん」
「でも俺はこういう性格だから……もしかしたら、不安にさせるかもしれない。傷つけちゃうかもしれない。俺の、無意識のところで。だから、少しでもそういう可能性を無くしたくて言ってるんだけど」
「うん。リナは傷つかないから大丈夫だよ。信じてるから」
揺らがないリナを、困惑した瞳で先輩が見つめる。
「……なんでそう言い切れるの?」
「リナが好きになったひとだもん」
見開かれた瞳には、リナが憧れる自分の姿が映っていた。
自分の信じるものを、まっすぐに。リナは、そういうひとになりたいから。