キミの愛情120%




「俺が俺のまま、里菜ちゃんと付き合って……いつか俺も、里菜ちゃんを120%で愛してあげられるようになったらいいな」




もう、愛されてるよ。


思ったけど、言わなかった。

それに気づくのはきっと、先輩自身がいいから。



「期待してるね」



先輩が嬉しそうに笑って、リナの手をもう一度握る。


リナは今日も世界でいちばん大好きなひとを愛し、一緒に歩きながら、生きている。








end.
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