キミの愛情120%



『好きなの? ハセベくんのこと』


なんでそんなこと聞いてくるの。

なんであんな、リナの心の奥を覗くみたいにじっと見つめてくるの。


絶対深い意味なんかない。あいつはああやって女の子を惑わせるのが趣味なだけだ、どうせ。だから気にするだけ無駄なのに。

リナを見つめる笑顔が脳裏に焼きついて、教室に入るまでずっと離れなくて、振り払うようにぶんぶん首を横に振った。



……ようやくリナにも春がきたんだ。

あんなやつのことなんか忘れて、今度こそ素敵な恋愛するんだから。





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