キミの愛情120％

「そっか……。それにしても、本当にクソ野郎だね。あの先輩」

「……え？」



クソ野郎？

思わぬワードが出てきて、驚いて長谷部くんの顔を見上げた。

彼はとても冷たい表情をしていて、迷惑な虫に向けるような目で松原先輩の方を見ていた。


「ちょっと顔がいいからって色んな女子に手出して遊んでるなんて最低でしょ。しかも告白されたら友達すらやめるって、人の心がないんじゃない？男から見てもただのクズだよ」

「……………えっと」

「一緒にいる女も女だよね。あ、岸本さんは違うよ？岸本さんは潔く身を引いたもんね。俺が言ってるのは、ああいうクズと遊びたがる尻軽女のことだよ。見た目ばっか派手で、中身は馬鹿ばっかり」

「………………」


ね？と同意を求められるけど、リナは正直言葉を失っていた。

え、まって。頭の処理が追いついてない。


「……えと、長谷部くん、あの人たちと知り合いだったの？」

「え？いや、全然。当たり前じゃん」

「……あ、そぉなんだぁ……」


知らないのにそんなボロクソ言ってんの？全部自分の想像で……？