キミの愛情120%
……なんで声かけてくんの。
ほっといてよ。リナは大丈夫だから……。
ぎゅっと拳を握りしめる。
ようやく友達との話がひと段落した様子の長谷部くんに、「ねえ!」と勢いよく声をかけた。
「びっくりした。な、何?」
「今週の土日、どっちか空いてる?デートしよう!」
リナの突然の誘いに長谷部くんが面食らう。
近くにいた彼の友だちがヒューヒュー言って冷やかし始める。
それを無視して長谷部くんだけを上目遣いに見つめ続けると、彼は照れくさそうに「う、うん。もちろん」と言ってくれた。よし。
まずはクリスマスデートの予行練習だ……!