キミの愛情120%
次にくるべき言葉を待ち構えて上目遣いのままでいると、長谷部くんは嬉しそうな顔で応えてくれた。
「私服姿も可愛いね。岸本さん」
「えへへ……ありがとう」
そう、これですよこれ!!
「じゃあ行こっか」
「うん!」
リナは思わず心の中でガッツポーズした。
よっしゃ!初デートとしては100点のスタートダッシュでしょ。
「岸本さん、行きたいところがあるんだっけ?」
「うん。この近くのショッピングモールに行きたいなーって。いいかなあ?」
「もちろん」
ふふーん。今日のリナの狙いは、ウィンドウショッピングで長谷部くんの好みを知ること。
そして来週のクリスマス当日、絶対喜んでもらえるプレゼントを選ぶんだ!
クリスマス一色のショッピングモールは、プレゼント選びの人も多いのか大賑わいだった。
並んで歩いていると、リナの好きなお洋服のセレクトショップが目に入った。
これは……長谷部くんの女の子の服の好みを知るチャンスでは?