キミの愛情120%
……女性もののアパレルだからかな!
長谷部くんの好みがわかんないのは残念だけど、仕方ないよね。次行こう!
雑貨ならどうかなと思い、男女問わない品揃えの雑貨チェーン店へ入る。
「あ、リナ、赤ペン切らしてたから買わなきゃなんだよね〜」
そう言って文房具コーナーへ向かう。ホントは別に赤ペン切らしてないけど。
「長谷部くんは普段筆記用具なに使ってるのー?」
これなら長谷部くんもはっきり答えられるよね?
「んー、俺は……これかなあ」
「あ、リナもそれ使ったことある〜。描きやすいよねえ」
「そうだね。青ペンもこれ使ってるよ」
「そうなんだあー…………」
「…………」
「……あ!そういえばスケジュール帳も見たいと思ってたんだよね〜!」
一瞬落ちた沈黙を無かったことにして、手帳の棚に向かう。