キミの愛情120%



注文したオムライスのランチは長谷部くんの舌に合ったようで、美味しそうに食べる姿を見て一安心した。

よ、よかったー……。


なんか緊張と焦りでオムライスの味よくわかんないけど、安心してる場合じゃない。会話しなきゃ!


「……長谷部くんってー、趣味とかある?長谷部くんの好きなもの知りたいな〜」

「んー……音楽は好きかな」

「そうなんだ!何聴くの?」

「最近聴いてるのは……」


と、続いて言われたのは全然知らないバンド名たちだった。

うーん、メジャーなのはリナもわかるんだけどなあ……。

でもここで「知らない」で終わらないのがいい女! だよね!?


「そっかあ、リナ知らないけど聴いてみたいな〜。CDとかある?」

「あるよ。今度持ってこようか?」

「いいの?ありがとう〜!」


その後もなんとか音楽の話題を振り絞って会話を続かせることに成功した。


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