キミの愛情120%
『……え?』
ちょうど1ヶ月前、マルが汐見先輩に告白しに行った日の放課後のことだ。
つまりマル汐見カップルが成立したのとほぼ同時刻。
リナはマルを、松原先輩は汐見先輩を。お互い気持ちよく親友を送り出したリナと松原先輩は、その流れでそのまま一緒に帰ることに成功した。
『あの2人、上手く行ったかなー』
松原先輩は汐見先輩の友達だ。
マルと汐見先輩つながりで知り合えたリナ達。
リナが『今日マルが汐見先輩に告白するんです』と話したとき、一緒になって喜んでくれた。
だからこの流れに乗ってリナも!って思っちゃうじゃん。仕方ないじゃん。
『いいなあ。リナも彼氏欲しいな〜』
『里菜ちゃんならすぐできるでしょ?カワイイしいい子だし』
『……えー、ホントにそう思います?』
上目遣いにじっと見上げる。
『………思うよ?もちろん』
惚れ惚れする笑みで先輩が応える。
あ、いい雰囲気じゃない?
これイケるんじゃない?