キミの愛情120%


『……え?』


ちょうど1ヶ月前、マルが汐見先輩に告白しに行った日の放課後のことだ。

つまりマル汐見カップルが成立したのとほぼ同時刻。

リナはマルを、松原先輩は汐見先輩を。お互い気持ちよく親友を送り出したリナと松原先輩は、その流れでそのまま一緒に帰ることに成功した。


『あの2人、上手く行ったかなー』


松原先輩は汐見先輩の友達だ。

マルと汐見先輩つながりで知り合えたリナ達。

リナが『今日マルが汐見先輩に告白するんです』と話したとき、一緒になって喜んでくれた。

だからこの流れに乗ってリナも!って思っちゃうじゃん。仕方ないじゃん。


『いいなあ。リナも彼氏欲しいな〜』

『里菜ちゃんならすぐできるでしょ?カワイイしいい子だし』

『……えー、ホントにそう思います?』


上目遣いにじっと見上げる。


『………思うよ?もちろん』


惚れ惚れする笑みで先輩が応える。


あ、いい雰囲気じゃない?

これイケるんじゃない?


< 6 / 274 >

この作品をシェア

pagetop