キミの愛情120%


『な、なに? 誰アンタ……!?』

『アタシ知ってる! 丸岡とよく一緒にいるぶりっ子だよ!』

『アハハ。どーもぉ、ぶりっ子こと里菜でーす。とりあえずその靴返してもらえますか?』

『……うざっ! 離せよ』


もう一人がリナの顔にスニーカーを思い切りぶつけてきて、その拍子に襟首をつかんでいた手が離れた。二人が慌てた様子でリナから距離をとる。

いたい。最悪。顔に泥ついた気がするんですけど。

先輩が今にもつかみかからん勢いで憎々しげにリナを見てくる。なんだよ、やんのか?


『あんた、こんなことしといてタダじゃおかな……!』

『はいはいそこまで~』


突然そんな気の抜けた声で割り込んできたのは、松原先輩だった。

その場が凍り付く。

当然、リナもまだこの頃はカワイイ大天使リナちゃんモードでアタックしまくっていたので、こんな場面を見られて顔面蒼白だった。終わったと思った。


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