キミの愛情120%


「う、ウザいんでからかうのやめてもらえます?」

「えー? からかってないんだけどなあ」

先輩は笑いながら立ち上がると、リナの手から空になったカフェラテの容器をひょいと奪っていった。


「まあ、月曜までにじっくり考えてみたら。別れても別れなくても、里菜ちゃんが考えて出した結論なら俺はそれでいいと思うよ。相談ならいくらでも乗ってあげる」


俺の話も聞いてくれてありがとね、と言って公園のゴミ箱へカップを捨てに行ってくれた。

……別れるか、別れないか。

リナは……。






月曜日。

朝から極めて通常運転で過ごし、昼休みを迎えた。



「……じゃあリナ、彼氏のとこ行ってくるね~」



お弁当をいつもより少し早めに食べ終わって、席を立つ。



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