キミの愛情120%


「き、岸本さん!? え、え、なんで……ていうか、今の聞いて」

「ごめんなさい、別れてください!!」

「ええーーー!!」


卒倒しそうな勢いで長谷部くんが絶叫した。廊下に響き渡ってかなりうるさい。


「な、な、なんで……」

「こないだデートして、このまま付き合っててもお互いのためにならないなって思いました。ていうか、なんかフツーにつまんないし合わないなって」

「いきなり辛辣……!」

「ま、待って待って岸本さん。デート中の長谷部が良くない態度だったのは俺も今聞いててわかったよ。でも普段のこいつはそんなんじゃないんだ。弁解の余地を与えてくれない?」


心優しい長谷部くんの友だちがリナの一方的な別れ話に待ったをかけてきた。

弁解……?



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