キミの愛情120%
「……ふ、不誠実な女だと思わないの? 彼氏と別れた直後に、他の人と……」
「なんで? 思わないよ」
「あんたは自分で決めて自分で別れを告げたんだから、これ以上誠実な対応ないでしょ。フリーのやつがそのあと何しようと勝手よ」
「そ、そっか……。そうだよねえ……」
いつも堂々している二人を前にすると、自分の不安が些細なことに思えてくるからすごい。安心すると元気が出てきた。
「じゃ、じゃあ! リナもこれでクリスマスぼっちじゃなくなったし、ふたりの24日のデートプラン聞かせてよお! 二人ともリナに遠慮して全然話題に出さなかったでしょ」
「ええっ? 立ち直り早っ」
「プランってもねえ……」
「どうせチョコちゃんのことだからしっかり計画立ててんでしょ~?」
「あたしのことだからってどういう意味」
その後は、案の定1時間ごとに予定が組まれた詳細なチョコちゃんのデートプランを聞いて、笑いながら3人で帰った。
*
「んー、やっぱイルミは外せないよね~……」
翌日の昼休み。
このあたりで人気のイルミネーションや、ディナーもやっている可愛いカフェをスマホで調べる。
ちなみにマルは汐見先輩とお昼ご飯の日、チョコちゃんは図書室だ。