キミの愛情120%


「……ふ、不誠実な女だと思わないの? 彼氏と別れた直後に、他の人と……」

「なんで? 思わないよ」

「あんたは自分で決めて自分で別れを告げたんだから、これ以上誠実な対応ないでしょ。フリーのやつがそのあと何しようと勝手よ」

「そ、そっか……。そうだよねえ……」


いつも堂々している二人を前にすると、自分の不安が些細なことに思えてくるからすごい。安心すると元気が出てきた。


「じゃ、じゃあ! リナもこれでクリスマスぼっちじゃなくなったし、ふたりの24日のデートプラン聞かせてよお! 二人ともリナに遠慮して全然話題に出さなかったでしょ」

「ええっ? 立ち直り早っ」

「プランってもねえ……」

「どうせチョコちゃんのことだからしっかり計画立ててんでしょ~?」

「あたしのことだからってどういう意味」


その後は、案の定1時間ごとに予定が組まれた詳細なチョコちゃんのデートプランを聞いて、笑いながら3人で帰った。







「んー、やっぱイルミは外せないよね~……」


翌日の昼休み。

このあたりで人気のイルミネーションや、ディナーもやっている可愛いカフェをスマホで調べる。

ちなみにマルは汐見先輩とお昼ご飯の日、チョコちゃんは図書室だ。


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