リフレインが聴こえない
出口を出てから目を開けると、とてもまぶしかった。
「ああ、無事に出られた。よかった……」
力なくつぶやくと、先に出ていた美来ちゃんが、つつつっとわたしの横へ寄ってきた。
ニコッと笑いながら、耳もとでささやいてくる。
「すごく怖かったよね~。わたしも、おにぃの服につかまって、ずっと顔をあげられないまま出てきたよぉ」
「ああ、美来ちゃんも? そうだよね、怖かった……」
そういいながら、あれ? っと思った。
それじゃあ、蒼くんは、美来ちゃんと出口までたどり着いたあと、探しに戻ってきてくれたのだろうか?
ああ。蒼くんに、そんな二度手間をさせてしまったのなら、そりゃあ不機嫌にもなっちゃうよ……。
「ああ、無事に出られた。よかった……」
力なくつぶやくと、先に出ていた美来ちゃんが、つつつっとわたしの横へ寄ってきた。
ニコッと笑いながら、耳もとでささやいてくる。
「すごく怖かったよね~。わたしも、おにぃの服につかまって、ずっと顔をあげられないまま出てきたよぉ」
「ああ、美来ちゃんも? そうだよね、怖かった……」
そういいながら、あれ? っと思った。
それじゃあ、蒼くんは、美来ちゃんと出口までたどり着いたあと、探しに戻ってきてくれたのだろうか?
ああ。蒼くんに、そんな二度手間をさせてしまったのなら、そりゃあ不機嫌にもなっちゃうよ……。