リフレインが聴こえない
「きゃっ!」
驚いたわたしは、思わずかばんを抱きしめながら悲鳴をあげる。
え?
なに?
誰?
目を向けると、わたしの肩をつかんできたのは――大神くんだった。
「その曲、なに?」
わたしが聞く前に、大神くんから問われた。
「え? 曲……?」
わたしは、無意識に片手で口をふさぐ。
ああ。
蒼くんに人前で歌うなって言われていたのに、聞かれちゃった!
大神くんの、その真剣な表情に、ただごとではないと感じた。
そんな彼に、噓をついたりうまくごまかしたりできないと思ったわたしは、しぶしぶ口を開く。
驚いたわたしは、思わずかばんを抱きしめながら悲鳴をあげる。
え?
なに?
誰?
目を向けると、わたしの肩をつかんできたのは――大神くんだった。
「その曲、なに?」
わたしが聞く前に、大神くんから問われた。
「え? 曲……?」
わたしは、無意識に片手で口をふさぐ。
ああ。
蒼くんに人前で歌うなって言われていたのに、聞かれちゃった!
大神くんの、その真剣な表情に、ただごとではないと感じた。
そんな彼に、噓をついたりうまくごまかしたりできないと思ったわたしは、しぶしぶ口を開く。