リフレインが聴こえない
『あ~。マイクのテスト中です』
放送部の女子が、グラウンドの前方に張られたテントの下で、設置された機械の調子を確認している。
その横は来賓席だ。
やがて、グラウンドのトラックを囲むように大きな楕円を描いて、生徒がクラスごとに分かれて集まった。
いよいよ体育祭がはじまる。
朝礼台に、生徒会長らしく、真面目な顔をした蒼くんが駆けあがった。
ハチマキをなびかせ、女子の熱い視線を集めながら、マイクの前で口を開く。
彼の、甘やかでありつつ凛とした声が、響き渡った。
「いまから体育祭を行います。全校生徒、グラウンドの中央に集合!」
放送部の女子が、グラウンドの前方に張られたテントの下で、設置された機械の調子を確認している。
その横は来賓席だ。
やがて、グラウンドのトラックを囲むように大きな楕円を描いて、生徒がクラスごとに分かれて集まった。
いよいよ体育祭がはじまる。
朝礼台に、生徒会長らしく、真面目な顔をした蒼くんが駆けあがった。
ハチマキをなびかせ、女子の熱い視線を集めながら、マイクの前で口を開く。
彼の、甘やかでありつつ凛とした声が、響き渡った。
「いまから体育祭を行います。全校生徒、グラウンドの中央に集合!」