リフレインが聴こえない
ふたりでブラブラと散歩する。
美来ちゃんは、目的はないらしく、おのずと向かう方向は中学校だ。
「美来ちゃん、いつも学校には自転車なのに、わたしの家まで遠かったんじゃない?」
「そんなこと、ないよぉ」
そう言った美来ちゃんの前髪には、ヘアピンがふたつ。
よく見たらピンク色で、わたしと色違いのおそろいだった。
「美来ちゃん、そのヘアピン……」
「あ、気がついた? 菜花ちゃん。おにぃが菜花ちゃんに、お誕生日のプレゼントを買いに行ったときにね。わたしもついていったから、おにぃがおそろいで買ってくれたの」
「そうなんだ。美来ちゃんに、よく似合ってる。可愛いよ。おそろいだね」
わたしは、笑顔で言った。
すると、美来ちゃんは、わたしの表情をじっと見つめてきた。
美来ちゃんは、目的はないらしく、おのずと向かう方向は中学校だ。
「美来ちゃん、いつも学校には自転車なのに、わたしの家まで遠かったんじゃない?」
「そんなこと、ないよぉ」
そう言った美来ちゃんの前髪には、ヘアピンがふたつ。
よく見たらピンク色で、わたしと色違いのおそろいだった。
「美来ちゃん、そのヘアピン……」
「あ、気がついた? 菜花ちゃん。おにぃが菜花ちゃんに、お誕生日のプレゼントを買いに行ったときにね。わたしもついていったから、おにぃがおそろいで買ってくれたの」
「そうなんだ。美来ちゃんに、よく似合ってる。可愛いよ。おそろいだね」
わたしは、笑顔で言った。
すると、美来ちゃんは、わたしの表情をじっと見つめてきた。