リフレインが聴こえない
大神くんも言っていたけれど。
今日は、外で朝の全校集会があるというので、このままグラウンドへ向かうことにした。
さっさと歩く大神くんの後ろを、わたしは黙ってついていく。
中庭から、グラウンドが見えるあたりまでくると、朝礼台のそばでマイクの用意をしていた蒼くんが見えた。
わたしが蒼くんに気づくと同時に、彼もこちらを振り向く。
目が合った。
パッと顔を輝かせると、蒼くんは、わたしのほうに駆けてくる。
「おはよう、菜花ちゃん! って、あれ? なんで瑛大と?」
「例のファンクラブ。彼女、呼びだしを食らっていたぞ」
「あ~! そっか、しまった。ごめんね、菜花ちゃん」
大神くんの言葉を聞いて、蒼くんは、自分のひたいを、ペチッと叩く。
そして、わたしの両手をすくいあげて、顔をのぞきこんできた。
今日は、外で朝の全校集会があるというので、このままグラウンドへ向かうことにした。
さっさと歩く大神くんの後ろを、わたしは黙ってついていく。
中庭から、グラウンドが見えるあたりまでくると、朝礼台のそばでマイクの用意をしていた蒼くんが見えた。
わたしが蒼くんに気づくと同時に、彼もこちらを振り向く。
目が合った。
パッと顔を輝かせると、蒼くんは、わたしのほうに駆けてくる。
「おはよう、菜花ちゃん! って、あれ? なんで瑛大と?」
「例のファンクラブ。彼女、呼びだしを食らっていたぞ」
「あ~! そっか、しまった。ごめんね、菜花ちゃん」
大神くんの言葉を聞いて、蒼くんは、自分のひたいを、ペチッと叩く。
そして、わたしの両手をすくいあげて、顔をのぞきこんできた。