リフレインが聴こえない
「あら、ご謙遜なさらなくてもよろしくてよ。さぞかしお出来になるのでしょう?」
縦ロール一花は、ずいっと顔を近づけて、にっこり笑った。
とんでもない! 謙遜なんて、していない!
なんて、言う前に、縦ロール一花は言い切った。
「だったら、わたくしたちと競争いたしましょう。べつに、トップを取れ、と言うわけではありませんわ。そうね、わたくしたち三人の平均点以上を、あなたが取る、と言うことでいかが?」
「え?」
「わたくし、あまり学業は得意ではないのですが、言いだした側なので、それはあなたにハンデということでよろしいかしら?」
「え、それは困る……」
なんだか勝手に、競争する流れになっちゃってない?
縦ロール一花は、ずいっと顔を近づけて、にっこり笑った。
とんでもない! 謙遜なんて、していない!
なんて、言う前に、縦ロール一花は言い切った。
「だったら、わたくしたちと競争いたしましょう。べつに、トップを取れ、と言うわけではありませんわ。そうね、わたくしたち三人の平均点以上を、あなたが取る、と言うことでいかが?」
「え?」
「わたくし、あまり学業は得意ではないのですが、言いだした側なので、それはあなたにハンデということでよろしいかしら?」
「え、それは困る……」
なんだか勝手に、競争する流れになっちゃってない?