溺れる遺伝子
「あなた、こんなに生理重かったっけ…?」

「え?……」

「大丈夫よ。お医者さんが言ってたわ。貧血だって…。それからだいぶ心労がたまっているからこれからはストレスためないようにって…」


母は少しあきれたような顔で話し始めた。


「それから…」

「ちょっとまって、お母さん、どういうこと…?」


「…ストレス…たまってるのは私のほうなのに…」

「そうじゃなくて!!生理って…」



「なに、どうしたの?」


「ううん、なんでもない……」
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