溺れる遺伝子
バイト先は同期で3人。

そのうち私を除く2人は仲良しグループで
なおかつ顔立ちがよかった。

バイトの人間は2人をよくかわいがるのに対して、
私がいくら話しかけてもそっけない態度だった。


「はは、こんな光景、ドラマだけじゃないんだな。」


ヒナに起こるドラマは、どうやら暗いだけのドラマのようだ。
それに打ち消し、跳ね返すだけの甘い記憶や運命はない。


今更ながら、美人に生まれたかったと思った。

そして、ツバサこんな私を好きでいてくれたとは余計に思えなくなった。


ツバサの暴力の処理機
オヤジの性欲の処理機

それが自分の妥当なラインだと思うしかなかった。

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